カタログの概要

最終更新日: 3/30/2015

インパクト追跡テクノロジーに関連する新着情報は、随時更新されます。 

もしも、より効率的かつ効果的に非営利団体や社会的企業が行なった活動のインパクトを測定し、評価するための手頃な方法があるとしたら…。  

この質問に応えること、それがこのカタログを作成した目的です。 

多くの非営利団体や社会的企業が、自分たちの活動の効果を正確に測定し、評価することに課題を抱えています。  ICT機器の普及により、安価で瞬時にビッグ・データを集めることが可能になりました。  しかし、これらのテクノロジーは、多くの非営利組織や社会的企業には届いていません。

課題はこれらのICT機器に関する情報が十分に整理されていない点にあります。  たとえ非営利団体や社会的企業が、自分たちの活動のインパクトを測定するためのテクノロジー(ITT)を必要としていたとしても、それら情報が分かり易く整理されているサイトや情報収集誌は存在しておらず、ITTにたどりつくことができません。  

また、技術的言語という課題も存在します。  「無料オープン・ソース」と聞くと、無料で誰もが使えるソフトウェアと連想しがちですが、これらのソフトを使いこなすには、プログラミング等の特殊な専門的知識とスキルが不可欠です。  例に漏れず、ほとんどの非営利団体や社会的企業には、このような専属のプログラマーはいません。  

この2つの課題を克服するために、このカタログでは、テクノロジーを用途毎に4つのカテゴリーに分け、それぞれの製品の特徴や問題点を整理しています。 その他にも、製品の使い道を分かりやすくするために、それぞれの製品に関連する様々な情報を掲載しています。

このカタログをご覧の皆さまに、それぞれの団体/組織/会社が抱える課題やニーズに対応した有益な情報をお届けできることを願っています。  日々ITTは改良がなされており、新しい製品・技術が開発されています。そのような新しい製品に関しては、適宜オンライン・ページにアップデートしていきます。

SMSコミュニケーション・プラットフォーム

非営利団体や社会的企業が実施するサービス対象者(顧客や受益者)とのコミュニケーションを効率化。調査やモニタリングのための通話や、プロジェクト現場への訪問回数を減らすことができます。

SMSコミュニケーション・プラットフォーム

デジタル・データ収集アプリケーション

携帯電話やタブレット端末を通し簡単にデータを収集可能。紙媒体でのデータ収集に必要だった人件費や、煩雑なデータ入力、人為的ミスを減らすことができます。

デジタル・データ収集アプリケーション

地理空間情報マッピング・ツール

収集したデータや出来事をマップ上に可視化することができます。

地理空間情報マッピング・ツール

遠隔センサー

GPS搭載の遠隔センサーで、調理用コンロや浄水器等のテクノロジーの使用パターンをモニタリングします。

遠隔センサー

 

調査方法に関して

調査にあたり、①ウェブ調査、②実験的試用、③インタビューの3つの方法を用いました。

ウェブ上でインパクト追跡テクノロジー(ITT)の機能や使い方、料金設定等を調べるには、膨大な時間がかかります。そのため、ウェブ調査だけなく、実験的試用も兼ねてコペルニクが実施するプロジェクトの効果測定の際に、できるだけ多くのITTを使うようにしています。実際に使ってみるのが、使い方や長短所を理解する一番の方法です。 

また、ウェブ調査とITTの実験的試用に加え、製品の製造者やユーザ―にインタビュー調査(1〜1.5時間程度)も行ないました。  これらのインタビューは、製品の開発背景や、製造過程における課題、業界内でのテクノロジーのシェア、ユーザ―の階層等の点を理解するために非常に有益な情報となりました。

評価におけるレーダーチャート

デジタルデータ収集アプリケーション、SMSコミュニケーションプラットフォームに関しては、レーダーチャートによる分析も行ないました。レーダーチャートでは、ユーザ―の視点に立ち、次の5つの項目を数値化し表で示しています。 

  1. 価格適性:月額利用料金等の管理費用
  2. 利便性:機能の豊富さと使いやすさ
  3. 機動性:容量の大きいデータを瞬時に送受信する機能
  4. 拡張可能性:サービスの利用者や負荷の増大に応じて、柔軟に性能等を向上させる機能
  5. 伝達性:異なる目的や分野、状況でサービスを柔軟に実行できる機能

デジタルデータ収集アプリケーションとSMSコミュニケーション・プラットフォームにおける評価は、このページの最下部に活動事例として取り上げている団体に最も適していると思われる料金プランに設定しています。  そのため、ユーザ―調査におけるアンケートの数は年間最大3,000部まで、月々の送受信可能なSMSの件数は54,000件まで、回答者が返信、受け取り可能なメッセージ件数は750件までと見積もっています。ご覧の皆さまの所属先でご利用になる際は、所属先の規模や利用目的を鑑みた上で、別途各製品の詳細をご覧下さい。  

レーダーチャートの評価プロセスでは、5つの評価基準を主要素と副要素に分解し、厳格かつ客観的に分析を行ないました。 評価分析に関する詳細は付属資料(PDF版のみ)をご覧下さい。  簡略化のために、各評価基準の高得点項目と評定の全体像を集約した情報のみをテクノロジー要約ページに記載しています。  

それぞれのテクノロジーの評価には、コペルニクのスタッフや、製品を実際に使ったことのあるユーザ―、またテクノロジー製造者の3者から得た情報を利用しています。  そうすることで、一つの情報源に依存しすぎないように努めました。  

 

カタログの対象者

国際協力・人道支援の現場では、中小規模の非営利団体や社会的企業が多く活動しています。 このような組織は、ある程度のインターネット環境とインフラ設備の整った都市部にメイン・オフィスを構えながら、インターネット環境(3G)や携帯電話(2G)でのコミュニケーションさえ困難なフィールドで時に活動しています。 また、資金的な問題により、十分なIT基盤(ソフトウェア、ハードウェア、ノウハウ等)を整備することができない組織も少なくありません。 このような組織にとって、安価ですぐに使えるテクノロジーは、インパクト調査システムを強化する上で非常に重要な役割を果たします。 

 

EXAMPLES OF THE TYPES OF ORGANIZATIONS WE HAD IN MIND WHEN DESIGNING THE EVALUATION OF THE ITT TOOLS
水と公衆衛生の分野で活動するケニアのNGO

水と公衆衛生の分野で活動するケニアのNGO。補助金と寄付を使い、ナイロビにある5つのスラム地区や郊外の村々に、コミュニティメンバーが主体となって管理する水源とトイレを設置しています。これまでに、10箇所に水源を設置し、500世帯が利用しています。これらの設備がコミュニティによってしっかりと管理・維持されているか確かめるために、2ヶ月に1度、モニタリングを兼ねた実地調査を行なっています。

遠隔地にシンプルで革新的なテクノロジーを届けているインドの社会的企業

現地の小規模小売業者の持つネットワークを利用し、遠隔地にシンプルで革新的なテクノロジーを届けているインドの社会的企業小売業者や顧客の多くはインターネット接続に制限のある基本的な携帯電話しか持っていません。小売業者の売り上げと返済のモニタリングに加え、顧客が使うソーラーライトや調理用コンロの使用パターンのモニタリングも積極的に行なっています。

インドネシアの緊急支援NGO

インドネシアの緊急支援NGO。北スマトラ地域の都市部を襲った噴火被害を調査しています。被災地の全体像を把握し、現場の必要に応じた活動を行なうために、様々な種類のデータを収集しています。

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